安全地帯を聴いて育ちました [音楽]
20年前、生まれて初めて買ったCDです。
楽曲の素晴らしさ、構成・完成度の高さ、演奏・歌唱力全てにおいて衝撃を受けたあの思春期。
全盛期において、これだけの最高傑作を作り上げたことで、良くも悪くも前作、前々作と続き「安全地帯」というカラーを決定付けるアルバムとなったのではないでしょうか。
全体的に中世を思わせるようなコンセプトで統一・構成されているので、「碧い瞳のエリス」「悲しみにさよなら」といった、知名度の高い曲をベスト盤等の単曲で聴くより、始めから最後まで全体を通して聴くことで、よりこの作品の深さを堪能できると思います。
いわゆる「捨て曲」がなく、全てがシングルになってもおかしくない「勝負曲」。個人的には「彼女は何かを知っている」や「ガラスのささやき」が好きで、この20年間で何周繰り返しリプレイしたことか知れません。
余談ですが、
CD発売当時、玉置浩二と石原真理子が噂になっていて、数年前に暴露本がでましたね。その中で、「マスコミに追われ、答えているのは私だけで、彼は表に全く出てこなかった。」というような話がありました。
しかしながら皮肉にも、「悲しみにさよなら」のc/wで玉置浩二は明確に答えを出していたんですね。曲名はまさに「ノーコメント」
“言いたいことは、本当のことは風に聞けばいい、
愛しているか愛されているか、みんなノーコメント”
洒落てるじゃありませんか。今になって、実に意味深な曲であったことに気づかされたのでした。
そして2010年、ついに安全地帯完全復活です。
まさかあの後、玉置浩二と石原真理子が結婚して離婚するとは想像だにしませんでしたが・・・。
一番二人が蜜月だったであろう頃に作られた歌詞だけあって、実に生々しい味わいです。
”拭えない過去を連れ去るように”
”時を越えて愛を紡ぐ二人”
曲調は全盛期の叙情的でムード的なアレンジが戻ってきて、大変嬉しい限りです。明るい曲ももちろん良いですけどね。
c/wの「ワインレッドの心2010バージョン」は、久しぶりに原曲を忠実に再現したアレンジでした。一時期はアコースティックだったり弾き語りだったり、色々なアレンジが加えられていましたので、あまり演りたくないのかなとすら感じていました。25年以上という時間が、名曲にもう一度正面から向き合う勇気を与えてくれたのかな、なんて分かったようなことを言ってしまい申し訳ありません。
夏には全国ツアーをやるのでぜひ足を運びたいと、今から楽しみにしています。そういえば生まれて初めて行ったコンサートも安全地帯でした。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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